富山湾で新種のクリオネを発見 富山大

富山湾で新種のクリオネを発見 富山大

富山大は12日、同大学大学院理工学部(理学)張勁ちょうけい教授のグループが、富山湾内でハダカカメガイ(クリオネ)類の新種を発見したと発表した。

新種のハダカカメガイ(クリオネ)類は10月6日から11日にかけて行われた理学部の洋上実習において、富山湾内の深層水から広範囲で発見された。現在、クリオネは世界に4種類しか知られていない。昨年、オホーツク海で約100年ぶりに新種が発見されて話題になった。

クリオネは主に冷たい海に生息するため、これまで、日本近海ではオホーツク海沿岸でしか見られないと考えられていた。

クリオネはそのかわいらしい姿から「流氷の天使」と呼ばれる。学名は「クリオネ・リマキナ(和名:ハダカカメガイ)」といい、「クリオネ」はギリシャ神話の「海の天使」を意味する。体長は0.5~8cmと小さい。1月下旬から流氷と共に北極からオホーツク海を漂流して日本にやってくる。貝殻は持たないが貝の一種。

画像提供:北海道蘭越町貝の館 館長 山崎 友資