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情報収集、指導、施設の制御まで 3社が新しい農業IoTソリューション

畑に設置すると作物の栽培環境を収集、分析し、栽培の指示をわかりやすく出してくれる。さらに遠隔制御装置により、作物に適する環境にハウスの窓が自動で開閉される。こんな農業向けのIoT(モノのインターネット)ソリューションが2018年に提供開始される。

開発はソフトバンクグループ傘下のPSソリューションズ(東京都港区)、CKD(愛知県小牧市)、エリクソン・ジャパン(東京都港区)の協業。PSソリューションズが2015年に発売していたサービス「e-kakashi(いいかかし)」をベースにしており、従来、圃場ほじょうの環境情報を収集・分析し、農業者にデータ提供してきたのに加え、今回、人工知能(AI)からの指示による遠隔制御機能を搭載。e-kakashi第2世代サービスとして、園芸施設の窓の開閉や施肥、灌水かんすい(水やり)を自動化する。

従来、施設の窓の自動制御装置は一定の温度に達すると開閉するようになっていたが、作物の栽培的視点で、現在すべき作業の制御ができるようになるのが特長。施設にはe-kakashiを設置するだけで制御盤は必要なく、作動装置の導入だけで済む。

2018年には第一弾として園芸施設の環境制御、液体肥料の混合・希釈・施肥、水田・畑・温室での水やりなどを遠隔制御で自動化するサービスを提供する。

(写真はイメージ)