メークで見る7都市比較 東京・ソウルの女性、メークは「義務」
カネボウ化粧品は、東アジアを中心とした7都市で「女性のライフスタイル調査」を実施し、調査結果を18日に発表した。各国・地域それぞれの女性を取り巻く環境、社会的な立場などの違いが、メークに影響を与えていることが分かった。
同社は、東京、北京、上海、台北、バンコク、ソウル、ニューヨークの7都市に住む18~34歳の女性、計1219人を対象としたインターネット調査を実施。
プライベートでは全都市で7割以上の女性がメークを楽しんでいた。一方、仕事では楽しみ度合いは低くなり、東京とソウルは特に低く、義務として感じている傾向が見られた。
「メークをする意味」は、ソウル以外の6都市では「身だしなみのため」が1番に挙げられたが、ソウルの女性は「欠点カバー」「自己表現」のためがトップだった。ちなみに、東京の女性は「おしゃれを楽しむ」ため、NYは「女性であることを楽しむ」ためにもメークをしているという。
また、今回の調査では、東京とソウルの女性の「メークに対する考え方」がアジア各都市の中でも特殊なことが明らかになった。たとえば、他5都市では「個性の魅力や美しさそのものを追求する」傾向に対し、東京はメークを「身だしなみ・エチケット」と捉え、集団の中に溶け込むために温和で可愛いイメージを好み、個性的なスタイルを嫌う傾向。ソウルの女性は社会、職場、家庭のことについての男女間の不平等感を強く意識しているため、メークで「欠点をカバーする」ことで、競争社会で勝ち抜くためのツールとしているとした。
画像提供:カネボウ化粧品