「ニセ食品」に賞を進呈 ドイツの消費者団体フードウォッチ
ドイツ・ベルリンに本拠地を置く消費者保護団体のフードウォッチはこのたび、広告内容と実際の中身が大きくかけ離れた「ニセ食品」に対して進呈している「金のシュークリーム賞」候補を発表した。24日付のヴェルト紙が伝えた。
今年で7回目となる同賞にノミネートされた食品は5品。賞の名前となっているドイツ語の「シュークリーム(Windbeutel)」は「ほら吹き」の意味も持つ。
最有力候補と見られている食品はコンチネンタル・フーズ社の「オックステールスープ」。これには肝心のオックステール(牛のしっぽ部分の肉)がまったく入っていないことがノミネートの理由として挙げられている。
このほか、プロテインが過剰に加えられているバウアー社の乳製品飲料や、砂糖が大量に入っているアレーテ社の子ども用ビスケット、「古代穀物入り」と銘打ちながら、実際にはキヌアがわずか2.5%入っているだけというケロッグ社のシリアル、「オメガ3脂肪酸がオリーブ油の3倍!」とうたっているユニリーバ社のビセル・オメガ3植物油がノミネートされている。
「金のシュークリーム賞」は、フードウォッチのウェブサイト(https://www.foodwatch.org/de/informieren/goldener-windbeutel/abstimmung2017/)上で消費者投票によって選ばれる。投票は11月23日まで。
冒頭の写真:フードウォッチのウェブサイトより