土壌環境情報の見える化が可能に 半導体技術で業界初のセンサーを開発

土壌環境を測定できる小型センサーを開発

ラピスセミコンダクタ(横浜市港北区)は14日、土壌センサーユニット「MJ1011」を開発したと発表した。直接土壌にセンサーを埋め込むことでさまざまな土壌環境指標をリアルタイムで測定することができる。

MJ1011を土壌や水中に埋めると、先端に配置したセンサーで電気伝導度(EC)、酸性度(pH)、地中温度、含水率といった情報を集めることができる。従来の技術では土壌環境指標4項目を同時に計測する製品はなかったといい、今回半導体をベースにした集積化技術により可能となった。

低消費電力化により太陽電池での作動が可能で、農場での電源確保も不要。小型で防水性にも優れ、各種施設栽培、露地、植物工場などで利用できる。取得した環境データはスマートフォンやタブレット、パソコンで確認でき、これらのデータを蓄積することにより、生産性向上に貢献することが期待される。

2018年1月末からサンプル出荷として1000台を出荷予定。量産は4月下旬から。

画像はHPより