米国への留学生、日本からは1.5%減で8位 中国とインドで半分占める
米国の国際教育研究所(IIE)は13日、米国内の留学生数に関するデータ「オープン・ドアーズ(Open Doors)」の最新版を発表した。中国からの留学生数が35万755人で1位となり、次いでインドが18万6267人で2位。両国で留学生全体の約半分となる49.8%を占めた。日本は前年比1.5%減の1万8780人、順位は1つ上げて8位となった。
2016~2017年度の留学生数は107万8822人(前年比3.4%増)となった。増加人数が最も大きかったのはインド(2万349人増、17.3%増)、減少が最も大きかったのはブラジル(6281人減、32.4%減、10位)だった。
上位10位までの出身国・地域は以下の通り。(かっこ内は前年度順位)
1位(1位) 中国 35万755人、6.8%増
2位(2位) インド 18万6267人、12.3%増
3位(4位) 韓国 5万8663人、3.8%減
4位(3位) サウジアラビア 5万2611人、14.2%増
5位(5位) カナダ 2万7065人、0.3%増
6位(6位) ベトナム 2万2438人、4.8%増
7位(7位) 台湾 2万1516人、1.8%増
8位(9位) 日本 1万8780人、1.5%減
9位(10位) メキシコ 1万6835人、0.6%増
10位(8位) ブラジル 1万3089人、32.4%減
日本や韓国からの留学生がわずかに減少している要因について、IIEは国内外の経済的要因や人口減少といった負の側面だけでなく、出身国内の高等教育の機会の拡大としている。また、ブラジルからの減少については、政府による留学プログラム(BSMP)が終了したことが要因としている。
受け入れ先機関のトップ2は昨年と変わらず、1位がニューヨーク大学(1万7326人)、2位が南カリフォルニア大学(1万4327人)。州別では、1位がカリフォルニア州(15万6879人)、2位がニューヨーク州(11万8424人)だった。
分野別では、全体での留学生数トップ2は前年同様、工学(23万711人)、ビジネス・経営(20万754人)となった。日本からは前年同様、ビジネス・経営(日本全体の18.2%)と英語集中コース(同15.9%)が多かった。
一方、IIEが同時に発表している米国人の海外への留学生数のデータによると、米国人留学生数の合計は32万5339人(3.8%増)。留学先のトップ3は、英国(3万9140人)、イタリア(3万4894人)、スペイン(2万9975人)。日本への留学生数は7145人で、18%増と比較的大きな増加率を見せた。順位は前年と同じ10位だった。
(写真はイメージ)
参考記事
米国の留学生数、初めて100万人を超える 日本は横ばい(2016/11/18)