金井さん搭乗のソユーズ宇宙船 17日に打ち上げ決定
米ヒューストンで6日に開催された飛行準備審査会で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)および国際宇宙ステーション(ISS)計画参加宇宙機関は、
ソユーズコマンダーとしてアントン・シュカプレロフさん(ロシア)、フライトエンジニアとして、スコット・ティングルさん(米)と金井さんの3名がソユーズに搭乗し、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げられる。金井さんは第54/55次長期滞在クルーとしてISSに約4カ月滞在し、2018年4月中旬頃に行きと同じソユーズ宇宙船で帰還する予定。
金井さんは、防衛医科大学卒業後、海上自衛隊で外科医師・潜水医官としての勤務経歴を持つ。ISSでの長期滞在では、「健康長寿のヒントは、宇宙にある」をミッションテーマとして掲げる。日本の「きぼう」モジュールにて健康長寿に関する課題解決型研究の一環として、宇宙環境を利用した日本および国際パートナーの生命科学、物質・物理科学、宇宙医学、技術実証実験などを実施する。また、米国、ロシア、欧州宇宙機関(ESA)、日本の各モジュールから構成されるISSシステムの運用・維持管理を行う。そのほか、ISSに結合した補給船の物資の搬入出や収納・在庫管理、ISSの交代クルーへの業務引き継ぎ、広報・教育イベントなど、通常業務のほかにも多岐にわたる業務があるという。
JAXAでは、17日15時50分から金井さんが搭乗するソユーズの打ち上げのようすと、19日18時45分からハッチオープン・ISS入室の模様をYouTubeにてライブ配信する予定。
画像提供 : JAXA/GCTC