欧州クリスマスマーケット便り(番外編)東京・六本木ヒルズ
クリスマスの語源はchrist’s mass(クリストゥス マッセ)と言い、キリストのミサというラテン語。欧州ではこの日は、家族で集まって食事をし、その後は教会に行って礼拝を捧げるのが伝統的な習慣だそうです。
ドイツではクリスマスツリーの代わりにも飾られるクリスマスピラミッド
近年、クリスマス前のイベントとして日本でもおなじみになってきたクリスマスマーケット。六本木ヒルズの大屋根プラザでは、ドイツ・シュトゥットガルトのクリスマスマーケットを再現しています。ここでは1000種類以上のクリスマス雑貨が展示販売され、クリスマスアイテム専門店として知られる「ケーテ・ウォルファルト」も出店。アンティークな小物雑貨やキャンドル、木製やガラス製のオーナメントがずらりと並んでいます。クリスマスツリー用のオーナメントもハンドメイドのものがほとんどで、欧州の伝統的なクリスマスの趣を感じさせます。
そしてクリスマスマーケットといえば、屋台での飲食も楽しみのひとつ。ここではグリューワイン(スパイス入りの甘いホットワイン)やビール、ソーセージやドイツパンなどが楽しめます。3つの輪を合わせたような形のドイツ発祥のパン、プレッツェルは、その形がキリスト教の三位一体を表しているとも、祈りを捧げている修道士の姿をかたどったとも言われているそうです。
ちなみにクリスマスマーケットと同様、クリスマスツリーの発祥もドイツにあると言われています。ドイツの宗教改革者マルティン・ルターが礼拝の帰り道に、常緑樹の木の間からきらめく星を見てその美しさに心を打たれ、それを再現しようと、家の中にもみの木を持ち込み、ろうそくを飾ったのがはじまりという説があります。クリスマスツリーのてっぺんに飾る星は、トップスターと言われ、キリストの生まれたベツレヘムに3人の賢者を導くために、空に一番明るく輝いていた星を象徴しているのだそうです。
そんなドイツのクリスマスの伝統に思いを馳せながら、心温まるひとときを過ごせるクリスマスマーケット。六本木ヒルズでは25日まで開催中です。
ドイツのクリスマスの伝統をちょっぴりのぞけるクリスマスマーケット
日時:11月25日~12月25日 11:00~21:00
場所:六本木ヒルズ 大屋根プラザ