日本ダムアワード 九州北部豪雨で活躍した「寺内ダム」が大賞
1年間のダムの働きを振り返り、各部門で今年最も印象に残ったダムを選出する「日本ダムアワード2017」が17日、渋谷で行われた。ダムファン有志の選考委員と観客およそ160人の投票の結果、大賞に九州北部豪雨で重要な役割を果たした福岡県の寺内ダムが選ばれた。寺内ダムは、九州北部豪雨時に、水を限界までためたことでダム下流の被害がほとんどなかったという。
そのほか、放流賞は丸山ダム(岐阜県)、低水管理賞は相模川水系の総合運用(神奈川県)、イベント賞は八ッ場ダム(群馬県)、洪水調節賞には勝本ダム・男女岳ダム(長崎県)が選ばれた。
このうち低水管理賞に選ばれた相模川水系の総合運用は、特に宮ヶ瀬ダムが有名。日本ダムアワード選考委員会萩原雅紀氏によれば「それぞれのダムの特徴を生かしながら最大限に水を有効活用する仕組みが、実際に効果を発揮したという、身近ながら知られていなかったインパクトが大きかった」という。
画像提供:日本ダムアワード(公式ホームページ)
参考記事
日本ダムアワード 北海道豪雨で流域守った「金山ダム」が大賞に(2016/12/29)