出生数は2年連続100万人割る 過去最少人数を更新
厚生労働省は22日、2017年の人口動態統計を発表した。今年の出生数は過去最少の94万1000人。2年連続で100万人を割り、統計が始まった1899年以降で過去最少人数を更新することが分かった。
人口動態統計とは、出生・死亡・婚姻・離婚及び死産の5種類の項目で人口動態事象を把握し、厚生労働省が毎年データを算出するもの。今年、日本国内で生まれた赤ちゃんの数(出生数)は94万1000人で、昨年から約3万6000人減少する見通し。出生数は1971~1974年に起こった第2次ベビーブーム期に200万人を超えたのをピークに、以降は減少の一途をたどっており、現在は第2次ベビーブーム期の約半分以下となっている。
一方で、死亡数は年々増加。前年の130万7748人を上回り、統計開始以来、3番目に多い134万4000人だった。2007年以降、死亡数が出生数を上回り、日本の総人口は11年連続減少している。諸外国9カ国(米国、英国、韓国、ドイツ、フランス、イタリア、スウェーデン、シンガポール)と比較しても、死亡率はドイツに次いで2番目に高く、出生率は最下位となった。
(冒頭の写真はイメージ)