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クリスマスツリーを燃料にリサイクリング(ドイツ)

クリスマスツリーを燃料にリサイクル(ドイツ)

1月6日、クリスマスの終わりを告げる「公現祭」の日を過ぎると、ドイツではクリスマスツリーの廃棄回収が始まる。ドイツ人家庭では今でも毎年、クリスマスツリー用に大人の背丈くらいの大きさのモミやトウヒの生木を買い求める伝統が根強い。クリスマスツリーの正しい廃棄方法は、そして気になる回収後の行方はどうなっているのか? 6日付のベルリナーモルゲンポスト紙オンライン版が報じた。

 

クリスマスツリーはどのように廃棄するのが正しいのか?

ベルリンでは、ベルリン清掃局(BSR)が各地区に定めた回収日の前日の夜~当日の朝6時までに、自宅前の道端に置くことになっている。その際、ツリーのオーナメントはすべて取り去っておくこと。また、回収日より早く、あるいは遅くにツリーを撤去したい人は、直接BSRのリサイクリング施設に搬送することもできる。この場合、ツリーの容積が1立方メートル以内の場合は無料で回収してもらえる。

 

ツリーは廃棄の際に枝を落としたり、短く切っておく必要があるのか?

これは不要。BSR広報部によると、むしろツリーをそのままの状態で廃棄することが望ましい。木がバラバラの状態になっていると、回収の際の手間となるため。

 

回収されたツリーはどうなるのか?

専門業者により、特別なシュレッダーにかけられて燃料に加工され、バイオマス発電所に運ばれる。BSRでは毎年50回に渡る回収作業が行われ、約35万本のツリーを回収している。この回収作業にかかるコストは100万ユーロ(約1億3600万円)。これを用いて、バイオマス発電所では、500世帯が1年間消費できる熱と電気が生産される。

 

動物園でもツリーを引き取ってもらえる?

クリスマスツリーとして使われずに売れ残ったツリーのみ、動物園に引き取られてゾウやアンテロープ(レイヨウ)、パイソン、ヤギやサイの餌として使われる。またはサルの遊び道具としても用いられる。クリスマスツリーとして装飾されたツリーは、オーナメントや装飾用のスプレーなどが残存している場合があるため却下されている。

※1ユーロ=136円で換算(7日時点)