【世界が見える! 米株ウォッチ】ダウ2万5000ドル突破、世界的株高の流れ
アメリカ株式市場で見る世界動向通信
1月2~5日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は連日の上昇となった。週の後半にはダウは2万5000ドルを突破した。世界的な株高の流れの中、米国では企業業績への期待も高い。
2日は上昇、2万4824.01ドルだった。12月、世界の製造業購買担当者景気指数(PMI)が約7年ぶりの良好な結果となり、世界的な景気拡大ヘの期待感から買いが進んだ。特に、原油価格の上昇が続いており、エネルギー関連株が買われた。PMIとは、企業の購買担当者を対象にアンケート調査した結果を指数化したもので、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示唆する。
3日は上昇、2万4922.68ドルとなり、ダウは最高値を更新した。企業業績への期待感や世界的な景気先行きへの期待から上昇した。IBMなどハイテク株が買われたほか、引き続きエネルギー関連株が買われた。
4日は上昇、2万5075.13ドルとなり、初めて2万5000ドルを突破した。1月半ばから米国企業の決算発表が始まることから、好決算への期待から買われた。この日に発表された12月の民間の雇用統計(ADP全米雇用リポート)が、前月比25万人増と予想を上回る結果だったことも、買い材料だった。
5日は上昇、2万5295.87ドルで取引を終えた。ダウは3日連続で史上最高値を更新した。この日発表された12月の雇用統計は前月比14万8000人増と市場予想の19万人を下回ったが、11月公表値が上方修正されたことでマイナス材料とはならなかった。
TOPIXの動き(1月4~5日)
1月4~5日の東京市場、TOPIX(東証株価指数)は、大幅上昇となった。世界的な株高の流れの中で、投資家がリスクを取りやすくなっている。
大発会となった4日は大幅上昇、1863.82だった。2016年11月の米大統領選翌日以来の大幅上昇となり、2017年1年間の最高値を上回った。連日の上昇となり、5日は1880.34で取引を終えた。
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