資生堂、人工皮膚形成の「セカンドスキン」事業を取得
資生堂は11日、米国ベンチャー企業オリボ・ラボラトリーズが持つ「セカンドスキン」技術の資産譲渡契約を締結した。セカンドスキンは、化粧や整形では不可能だったシワやたるみを瞬時に隠すことを可能にするというもの。
オリボ社は2015年に、セカンドスキン技術の特許を取得した米マサチューセッツ工科大学の生体工学者ロバート・ランガー博士、ダン・アンダーソン博士、そしてマサチューセッツ総合病院のロックス・アンダーソン博士によって創設された。セカンドスキンは架橋ポリマーフィルム技術を応用したもので、ポリマーベースのクリームの上に専用の乳液を重ねて肌に塗ると、肌と一体化し凹凸を補正する人工皮膚を形成する。この効果を利用してシワやたるみを隠すことを可能にするというもので、同技術はヘルスケア技術専門のベンチャーキャピタルのサポートを受けて開発された。今後資生堂は、同技術を用いたスキンケア用品や日焼け止めの開発などを目指すとしている。
なお今回の資産譲渡に伴い、オリボ社の研究開発チームは資生堂の米国地域本社に移籍し、同社の研究技術開発のサポートに取り組む。
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