第7回「ものづくり日本大賞」受賞者発表
15日、第7回「ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞の受賞者が決定した。今回は24件71人が受賞した。
「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支えてきた「ものづくり」に着目し、これに携わっている各世代の人材のうち特に優秀と認められた人に贈られるもので、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材が選ばれる。
今回、製造・生産プロセス部門で内閣総理大臣賞を受賞したのは、製鉄プロセスにおいて大幅な二酸化炭素(CO2)削減を実現する技術の工業化に成功した佐藤道貴さん(JFEスチール)ほか6人。製品・技術開発部門では、生分解性樹脂・ポリ乳酸の量産加工技術の開発に成功した小松道男さん(小松技術士事務所)ら2人などが選ばれた。どちらも、持続可能な社会に貢献する技術の開発が大きく評価されている。
また、野口仁さんら(富士フイルム)が開発した世界最大の記録容量を持つデータテープや、長野敬さん(日立製作所)らが開発した世界初の半導体ひずみセンサーは、IoT(モノのインターネット)を促進させる技術として期待される。
「ものづくり日本大賞」は経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携して2005年より隔年で開催されている。
(写真はイメージ)