野生鳥獣の農作物被害状況 前年度より減少
農水省は2016年度の野生鳥獣による農作物被害の状況をまとめた。前年度に比べて被害金額、被害面積、被害量ともに減少したことがわかった。
19日、農水省は2016年度の野生鳥獣による農作物被害状況について、都道府県の報告をもとに取りまとめたものを発表した。鳥獣による被害総額は172億円で、前年比3%減の約5億円の減少、被害面積は約6万5000ヘクタールで前年比19%減の約1万6000ヘクタールの減少、被害量は約49万トンで前年比2%減の約1万トンの減少となった。
主要な獣種別の被害金額についてはシカが一番多く約56億円と、全体の約3分の1を占めている。イノシシが約51億円、サルが約10億円だが、どれも被害金額は前年よりは少なくなっている。野生鳥獣による農作物被害金額は2010年度の239億円からは減少傾向にある。
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