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初午の日に食べる京都限定野菜「畑菜」

初午の日に食べる京都限定野菜「畑菜」【京野菜歳時記】

見た目はホウレンソウや小松菜に似ているが、緑色が少し薄い感じの畑菜。どちらかというと菜の花の葉に近い。畑菜はいわゆる「ブランド京野菜」ではないが、京都でしか手に入らない野菜で、そのため近隣の県からこの時期わざわざ買いに行く人もいるという。

江戸時代の書物に記載があることから、畑菜は江戸時代からあったと推測される。もともと、菜種油を採るために栽培されていたものが早春に若菜として利用され、それが改良されてきたのではないかと言われている。京都市では伏見区久我地域で栽培されており、1~2月が最盛期。京都では昔から初午はつうまの日に畑菜をからし和えにして食べる風習がある。油揚げと煮てもおいしい。

※初午とは2月最初の午の日のこと。2018年は2月7日。京都の伏見稲荷大社に祀られている農業の神の宇迦之御魂うかのみたまが、711年の初午の日に伊奈利山(京都市東山連邦)へ降臨したとされている。

初午の日に食べる京都限定野菜「畑菜」