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太陽の照らない1月 日照時間はわずか35時間(ドイツ)

太陽の照らない1月 日照時間はわずか35時間(ドイツ)

寒波と大雪に見舞われた日本の1月と対照的に、ドイツの1月は、気温は温暖だったが極端に日照時間が少なかったことがドイツ気象庁(DWD)の発表で明らかになった。1月31日付のターゲスシュピーゲル紙が伝えた。

DWDによると、ドイツ国内における1月の平均日照時間合計は35時間。首都ベルリンでは30時間、最も日照時間が少ない地域ではわずか10時間のところもあったという。ちなみにドイツの通年1月の平均日照時間合計は44時間。

人々は暗いうちに起き出して職場に行き、暗い中を帰宅する。1日の中で目にする光は人工の灯りだけ…となると、体にどんな影響を及ぼすのだろうか? 同紙が傾向と対策を紹介した。
 

冬に特有のうつ症状

日の光を浴びないことによって、冬特有のうつ症状を発症する人は多い。ベルリン大学病院のクロノバイオロジー専門家、クラマー教授は「冬特有のうつは、内的要因によって起こるものではない」と指摘。特徴としては、睡眠時間が増え、ベッドから出られなくなり、炭水化物を多く摂取することで体重が増え、何をする気も起きない状態となる。人間の目にある細胞が、1日の間に受ける光が少なすぎるとこの症状が起きるとされており、このため、光セラピーを用いてうつ症状を緩和する方法が用いられている。
 

「冬眠」は必要なのか?

光を浴びることが少ないと、人はより多くの睡眠を必要とするようになると言われている。これは、体内で睡眠ホルモンと言われるメラトニンが生成されやすくなるためだ。クラマー教授はこれに対して以下のようなアドバイスをしている。「朝の通勤時に、目的地の1駅前で地下鉄を降りて、会社まで少し長い距離を歩いてみましょう。そうすれば、長く眠る必要はなくなります」。少しでも長く屋外で過ごし、光を浴びる時間を増やすことで、「冬特有のうつ」はかなり緩和されるという。