ブリヂストン、持続可能な天然ゴムの調達方針を発表
世界最大のタイヤ・天然ゴム企業であるブリヂストンは6日、日本企業として初めて持続可能な天然ゴムの調達方針を発表した。
新ポリシーは同社が2050年を見据えた環境長期目標として掲げる「100%サステナブルマテリアル化」の目標に貢献するもの。今までいくつかに分かれていた調達ガイドライン類を一つにまとめて、取引先に必ず実施してもらう事項と、持続可能なサプライチェーンの早期実現のための要望事項を定めた。
最高経営責任者(CEO)の津谷正明氏は、「我々の関係する業界が自然や世界中の地域社会とより良い形で共存していくために、我々には変革と改善を推進する責任と実行力がある」とコメント。世界自然保護基金(WWF)は同社の方針に歓迎の意を表明、森林破壊ゼロや泥炭地の開発ゼロ、人権保護や土地所有権の尊重などが含まれていることを評価している。
天然ゴムは70%以上が東南アジアで生産されており、さらにその70%以上がタイヤの製造に使用されている。天然ゴム農園の新たな開発は特にメコン地域において森林開発という問題を引き起こしている。
(写真はイメージ)
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