NZ、新国旗4案を公表 来年3月に国民投票
国旗のデザイン変更を検討しているニュージーランド政府は1日、デザイン案の最終候補を4点公表した。11月から12月にかけて国民投票を行い1点に絞り込んだ上で、来年3月の国民投票で新しいデザインと現在の国旗のどちらかが選ばれる。ニュージーランドが国旗のデザインを国民投票で決めるのは初めて。国旗案は1万点以上の公募作から選ばれた。
4点のうち3点は、ニュージーランドに自生するシダ「シルバー・ファーン」の葉をあしらい、残り1点もシダの新芽「コル」がモチーフになっている。コルはニュージーランドの先住民・マオリ族の言葉でシダの新芽を指し、「成長」や「新生」を意味する。シダはニュージーランドの紋章やスポーツの代表チームのユニフォームに使われるなど、国の象徴として認知されている植物だ。
現行の国旗は、イギリス国旗のユニオンジャックと南十字星を表す四つの星を組み合わせたデザイン。オーストラリアの国旗と酷似しているとして以前から変更の是非が話題になっているが、現行の国旗に愛着を感じる国民も多く、どこまで議論が盛り上がるのか注目される。国旗変更が決まれば、現国旗を採用した1902年以来の変更となる。