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煮物に最適、しっかり味がしみるエビイモ

煮物に最適、しっかり味がしみるエビイモ【京野菜歳時記】

エビイモはサトイモの仲間。よくスーパーなどで売っているサトイモのように丸い形ではなく、エビのように曲がっていることから「エビイモ(海老芋)」と呼ばれるようになった。有機質が多く、排水がよく湿気のある、表土の深い土壌での栽培が適しており、京都市の南部を中心に栽培されている。江戸時代に、青蓮院宮しょうれいいんのみやが長崎から持ち帰った唐芋とうのいもを京都御所に仕える者に栽培させてできた、大型で良質のイモが始まりとされている。

肉質が緻密なため煮崩れしにくく、煮物にすると中までじっくり味がしみこむのが特性。棒鱈ぼうだらと炊き合わせた「いもぼう」は京都のおばんざいとして有名だ。

エビイモは11~12月頃に収穫されることが多く旬は1月末までとされているが、京都のスーパーでは2月でもまだ店頭に並んでいる。