野菜高騰 根菜類は回復傾向も、葉物は3月いっぱい高値が続く
農林水産省は2月28日、東京都中央卸売市場に出荷される3月の野菜の生育状況及び価格見通しを公表した。葉物は2月に引き続き高値で推移し、根菜類は3月後半から平年並みに回復する。
農水省は主産地、卸売会社、中間事業者から聞き取りを行い、14品目の野菜の3月の生育状況及び価格見通し結果を公表した。品目別の生育状況について根菜類では、ダイコン、ニンジンが生育期間を通じた低温や長雨により生育が低下したため平年より小ぶりに。出荷数は2月に引き続いて3月前半も平年を下回った。価格は高値水準で推移しているが、3月後半には平年並みに回復すると見込まれる。
葉茎菜類では、はくさい及びキャベツも同様に小玉傾向。出荷数量が少ない状態が続くため、価格は高値で推移しており、こちらは3月後半も回復せず高値が続くと見られている。ホウレンソウ、ネギは生育が回復傾向にあり、2月には高値だったが3月は平年並みに戻る予定。
その他、タマネギ、サトイモ、バレイショ(ジャガイモ)、ナス、キュウリ、トマト、ピーマンなどの野菜は生育が平年並みであるため、3月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
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