1回の服用でインフルエンザ治療が完結 塩野義製薬の新薬
塩野義製薬は14日、新しいインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」を同日付で発売したと発表した。1回2錠の服用で、効果が期待できるという。同薬には保険が適用され、販売価格は20mg錠で約2400円
ゾフルーザは、早期の治験段階で有効性が見込まれる医薬品を指定し、厚生労働省が優先的に審査するなどして早期の実用化を目指す「先駆け審査指定制度」の対象品目として指定された。
タミフルなど従来のインフル治療薬はウイルスが細胞の外に出るのを阻害する仕組みだが、ゾフルーザは従来品とは異なり、ウイルスの増殖を阻害できるのが特徴。また、1回2錠の服用だけで治療ができる点も、毎日2回ずつ5日間服用するタミフルとは異なる。
ゾフルーザはA型、B型インフルエンザウイルス感染症に効果があり、体重40kg以上80㎏未満の成人および12歳以上の小児には20mg錠を1回2錠、80kg以上の患者には20mg錠を1回4錠の服用となる。
画像提供:塩野義製薬