コンピューター囲碁大会

囲碁AI「DeepZenGo」が引退 最後の対局へ

IT関連企業のドワンゴ(東京都中央区)は16日、囲碁の人工知能(AI)を開発するDeepZenGo(ディープゼンゴ)プロジェクトを今春で終了し、DeepZenGoも引退すると発表した。最後の対局として囲碁電王戦FINALが3月24日、4月1日、7日に開催される。

囲碁電王戦FINALでは、DeepZenGoが以前対局して敗れた中国の芈昱廷(ミ・ユティン)九段 、韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、日本の趙治勲(ちょう・ちくん)名誉名人の3棋士と再戦する。

DeepZenGoプロジェクトは、日本棋院の協力のもとに2016年3月に発足。世界トップレベルの囲碁AI開発を目指し、市販囲碁ソフトZen(ゼン)開発者の尾島陽児氏と加藤英樹氏を中心に、AI研究者の松尾豊東京大学准教授、将棋ソフトPONANZA(ポナンザ)の開発者らを加えて開発体制を組んでいた。

DeepZenGoは、2016年11月の第2回囲碁電王戦で趙治勲名誉名人と対戦し、3番勝負のうち第2局を制して1勝を挙げた。続いて、2017年3月の日中韓の囲碁トップ棋士と戦ったワールド碁チャンピオンシップでは、日本代表の井山裕太六冠に勝利したものの、中国代表の芈九段 、韓国代表の朴九段に敗れた。同時期の2017年3月に開かれた第5回電聖戦では、一力いちりきりょう七段に勝利した。

(写真はイメージ)
 

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