紛争地域、教育にも被害 ユニセフが報告書
国連児童基金(ユニセフ)は、3日に報告書『戦火の中の教育』を発表し、中東・北アフリカ地域で急増する紛争や政治的混乱により、1300万人以上もの子どもたちが学校に行く機会を奪われていると指摘した。特に学校や教育設備への攻撃が、学校に通えない主な理由の一つだという。
報告書によると、シリア、イラク、イエメン、リビアだけで9000校近くが、破壊されたり避難所となっていたり、紛争当事者たちに占拠されているなどして使用できなくなっている。また不測の事態を恐れ、教師が職を離れたり親が子どもを学校に行かせなかったりする事態も起きているという。
ユニセフは、非公式の教育の機会を拡大すること、学習スペースの拡大や教員の雇用や研修、教材の提供などを通じて教育システムを支援することなどを、周辺国政府や民間セクターに呼びかけている。
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