串カツ田中が居酒屋チェーンで初のほぼ全面禁煙化 子ども連れ家族層に配慮
居酒屋チェーンの串カツ田中は12日、6月1日から、ほぼ全店に相当する全国約180店舗で原則として全面禁煙化、または一部フロア分煙化すると発表した。ほぼ全店で禁煙化するのは居酒屋チェーンでは初。これにより、同社がターゲットとしている子ども連れの家族客の満足度向上、従業員の受動喫煙防止、新しい客層の取り込みなどを目指す。但し、立ち飲み形式の3店舗は全面禁煙化の対象外となる。
同社が全面禁煙化に踏み切った背景には、今月1日から施行された「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」や、2020年東京オリンピックに向けた受動喫煙防止対策の動きがある。条例では「いかなる場所においても、子どもに受動喫煙をさせることのないように努めよう」とされているため、これに対して、同社では店舗の在り方を改めて検討したという。
串カツ田中の店舗面積は平均約66平方メートルと狭いため、喫煙ルームの設置による分煙化は現時点では検討していないとのこと。ただし店内が複数階に分かれている一部店舗では、階に応じて「喫煙フロア」と「非喫煙フロア」を設定する「フロア分煙」を導入するという。
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