LINEで遠隔医療相談 「小児科オンライン」を過疎の町が導入
鹿児島県
「小児科オンライン」は、キッズ・パブリック(Kids Public)社が提供する遠隔医療相談サービス。利用者は前もって予約することで、通常の小児科が閉まる18~22時の時間帯に10分間、スマートフォンアプリのLINEや電話を通じて全国の小児科を専門とする医師に相談できる。同社代表の橋本直也氏の小児科医としての経験をもとに、育児と仕事の両立に悩む「働くお母さん」を対象に考案された。これまで大手企業の福利厚生の一環として導入されるケースが多く、富士通やリクルートでも導入事例があるが、今回のように地方自治体での導入実験例は初。また、同サービスは2017年度の「キッズ・デザイン・アワード(KIDS DESIGN AWARD)」で優秀賞を獲得している。
深刻な過疎化に悩む錦江町では、地方創生事業の戦略として「錦江町MIRAIづくりプロジェクト」を策定。その一環として、ふるさと納税の使い道に関して広く住民に募集をかけ、政策提言コンテストを開いたところ、子育て世代から「安心した子育てのために、小児科を誘致したり、遠隔で診療・相談したりできるサービスを導入してほしい」との提言があり、実現に至った。これは鹿児島県内で唯一の事例となる。
画像提供:キッズ・パブリック