近畿大と海遊館が14分野で連携 水族館の健康効果など検証へ
クロマグロの完全養殖に世界で初めて成功した近畿大学と、大阪市内の水族館「海遊館」は4月26日、包括連携協定を締結。水産分野だけでなく医学や人間環境工学など14分野の研究・開発で連携し、社会課題解決に取り組むと発表した。第一弾として、水族館が健康に与える影響を検証するほか、来場者の行動を分析し居心地のよい空間づくりを研究する。
健康効果の検証では、人の健康増進や子どもの発育に対して水族館がどのような効果をもたらすかを医学分野を中心に検証する。来場者の行動分析では、アンケートや観察で調査、分析。混雑状況での変化や、外国人旅行者の行動の違いなどを把握して居心地のよい空間づくりにつなげる。
近畿大学の細井美彦学長は、「水産分野での取り組みはもちろん、同じ大阪の企業・大学として、学生の若い発想やユニークな発想で社会に貢献し、大阪を盛り上げていきたい」とコメントした。
画像提供:近畿大学、海遊館
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