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母の日・父の日 海外の祝い方(1)韓国「父母の日」となった由来とは

母の日・父の日 各国の祝い方(1)韓国「父母の日」となった由来とは

日本では5月の第2週に祝う母の日。今年は5月13日にがその日に当たります。世界各国ではどのような祝い方をしているのでしょうか? 第1回目はお隣の韓国の様子をお届けします。「母の日」ではなく「父母の日」として祝うオボイナル。実は日本とちょっと似ているところもあるようです。

父と母に同時に感謝を伝える「オボイナル」

韓国では日本のように「母の日」、「父の日」と分かれておらず、毎年5月8日が「オボイナル」と呼ばれる「父母の日」と定められています。「オボイナル」とは、母という意味の「オモニ」と父という意味の「アボジ」に、「〇〇の日」を意味する「ナル」を合わせた名称です。

ちなみに韓国には5月に日本のような大型連休はありませんが、5日は日本と同様に「子どもの日」で祝日、15日は「お世話になった先生に感謝し、尊敬の念を表す」ために制定された「先生の日」など記念日が目白押しです。

実は1956年から1972年まで、韓国にも「母の日」がありました。しかしこれに対して、「『父の日』が存在しないのはおかしい」との声が高まり、1973年から政府は「各種記念日などに関する規定(大統領令6615号)」により、「母の日」を「父母の日」に改称しました。

プレゼントは花が定番、現金も

儒教観に基づく「親孝行」の考えが強い韓国では、「父母の日」は特別な日のようです。感謝の気持ちを伝えるために両親に電話をしたり、一緒に食事をするなどの習慣があります。プレゼントには花や、両親が好むものを贈ったりもします。また、韓国には何かあると現金をプレゼントする文化があるのですがこれは父母の日にも該当し、現金はとても喜ばれるプレゼントのようです。さらにこの日は両親に限らず、日頃親同然にお世話になっている人に対しても花などを贈ることが珍しくありません。

父母の日の商戦として目立つものは、やはり日本と同じく花です。韓国でもカーネーションを贈ります。普通の花束として贈る場合もあれば、花かごを使ったアレンジの贈り物も定番とされており、父母の日には路上や花屋に色とりどりのカーネーションがあふれます。

(写真はイメージ)

参考記事
母の日・父の日 各国の祝い方(2)日本の母の日事情(2018/05/10)
母の日・父の日 各国の祝い方(3)米国で始まった「母の日」が欧州にも普及(2018/05/13)