小学生が選ぶ“こどもの本”総選挙 『ざんねんないきもの事典』が第1位
ポプラ社は「こどもの日」の5日、小学生の自分の一番好きな本に投票する「小学生がえらぶ!“こどもの本” 総選挙」の結果を発表。1位に選ばれたのは、動物学者の今泉忠明さんが監修した『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』だった。書店の店頭、全国の小学校、公共図書館や小学生新聞などで日本全国の小学生に投票を呼びかけたところ、12万通以上の投票が集まった。
1位に選ばれた『ざんねんないきもの事典』は、進化の結果生じた生き物の「ざんねん」な一面をイラストと共に紹介した児童書。2016年5月の刊行以来、人気を集め、ミリオンセラーとなっている。ベスト10には、2位の「あるかしら書店」(ポプラ社)や3位の『りんごかもしれない』など、ヨシタケシンスケさんの絵本4作がランクインした。4位には1位の続編となる『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』が入り、この作品の人気の高さがうかがわれる。また、近年刊行の作品が多く選出される中、8位には1985年に刊行された宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』(KADOKAWA)が選ばれた。総選挙の特設サイトでは、ベスト10のほかにも、ベスト100や人気の作者ランキングなども紹介している。
今回の総選挙は児童書を手掛ける同社が創立70年の記念事業として実施。昨年11月~今年2月に投票が行われ、12万8055人が参加した。
なお、発表されたベスト10の本は下記の通り。
1位 『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(高橋書店)今泉忠明:監修
2位 『あるかしら書店』(ポプラ社)ヨシタケシンスケ:著
3位 『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)ヨシタケシンスケ:作
4位 『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』(高橋書店)今泉忠明:監修
5位 『おしりたんてい かいとうVSたんてい』(ポプラ社)トロル:作・絵
6位 『おしりたんてい いせきからのSOS』(ポプラ社)トロル:作・絵
7位 『このあと どうしちゃおう』(ブロンズ新社)ヨシタケシンスケ:作
8位 『ぼくらの七日間戦争』(KADOKAWA)宗田理:作
9位 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(偕成社)廣嶋玲子:作、jyajya:絵
10位 『りゆうがあります』(PHP研究所)ヨシタケシンスケ:作・絵
画像提供:ポプラ社