世界最大級のスタートアップW杯 米ヘルスケア企業が優勝
米サンフランシスコで11日、「スタートアップワールドカップ」の決勝大会が開かれ、がん患者向けに新しい血液検査法を開発している米ボストンのレウコラボ社が総合優勝した。同大会は、世界最大級のグローバルピッチコンテスト・カンファレンスで、今年で2回目の開催。今回は世界28カ国・地域から、各地域予選を勝ち抜いたスタートアップ企業が集まった。17年の世界大会では日本代表のユニファ(愛知県名古屋市)が総合優勝した。
優勝したレウコラボ社はマサチューセッツ工科大学発のスタートアップ企業で、白血球の状態を監視して治療に生かす技術を開発している。大会では、ヘルスケア・農業・環境などITの活用が期待できる領域のほか、人工知能(AI)やブロックチェーンの技術を用いたサービスを提案する企業が目立った。
昨年は、日本代表としてロボットやIoTを活用した園児の見守りサービスなどを手掛けるユニファ(愛知県名古屋市)が参加し、総合優勝した。今回は地域予選が2017年10月18日に行われ、洗濯物折り畳みロボット「ランドロイド」を開発しているセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京都港区)が優勝。日本代表として5月の決勝大会に参加した。
同大会の主催は、シリコンバレーに本社を置くフェノックスベンチャーキャピタルで、優勝賞金は100万ドル(約1億円)。