パイオニア子会社がヒアなどと提携 自動運転車向けデジタル地図作成
パイオニアのデジタル地図子会社インクリメントP(東京都文京区)は22日、オランダのヒア、中国のナブインフォ、韓国のSKテレコムの3社と、世界の自動運転向けデジタル地図を2020年から提供する「ワンマップアライアンス」を結成したと発表した。
各国の自動車メーカーから市場に投入される自動運転車は、「ワンマップアライアンス」を用いることで地域の制約にとらわれることなく、世界規模で整合のとれた高精度地図の使用が可能になる。このデジタル地図は、何百万台もの自動車に搭載されたカメラやセンサーによる計測を利用して、道路と周辺環境の地図データの補正や修正を自動的に行っている。また、トラックや建物などによって視界が遮られる場合でも、前方の道路形状や交通規制などを紐付けた道路の情報を途切れなく車両に供給するよう設計されている。
ヒアのラルフ・ヘルトヴィッヒ車載市場担当シニア・バイスプレジデントは、ワンマップアライアンス参画により「自動車メーカーは、地域を超えて完全に整合のとれた高品質な地図を、欧州やアジアと同様に米国でも活用することができる」とコメントしている。
(写真はイメージ)
参考記事
自動運転向け「地図」作成目指し、日欧企業が相次ぎ提携(2017/02/23)
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