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エナジードリンク購入に年齢制限を(ドイツ)

エナジードリンク購入に年齢制限を(ドイツ)

ドイツで、大量のカフェインを含有するエナジードリンクの購入に際し、アルコール飲料同様に年齢制限を設けるべきとの論議が起こっている。4日付のシュピーゲル・オンライン版が伝えた。

同案は与党・社会民主党のウルズラ・シュルテ連邦議会議員が提唱。英国ではすでにいくつかの大手スーパーマーケットで、16歳以下に対してのエナジードリンク販売を禁止しており、ドイツの大手ディスカウントスーパー、アルディやリードルもこれに準じている。またリトアニアでは2014年から、子どもと青少年のエナジードリンク購入を禁止している。

エナジードリンクは大量のカフェインを含有しており、カフェインは中枢刺激作用があるので、心拍数を早め、血圧を高める。このため、カフェインの大量消費は健康に害を及ぼし、特に激しいスポーツと組み合わせると、循環器系に負担を与えることが指摘されている。

米国では、カフェイン含有量の多い清涼飲料水とカフェラッテ、さらにエナジードリンクを2時間以内に大量摂取した若者が死亡する事故が発生しており、ドイツでも、エナジードリンクとアルコール、さらに激しいスポーツが組み合わさって死因となったと見られるケースが報告されているという。

エナジードリンク購入の年齢規制については、ドイツ小児科医職業連盟(BVKJ)も賛同している。また、カフェイン以外にも、エナジードリンクが大量の砂糖を含有していることに対して世界保健機構(WHO)が「購入に対して年齢制限を設けるべき」と警鐘を鳴らしている。
 

参考記事
カフェインを摂りたくなってしまう理由とは? エナジードリンクに潜む危険(2017/10/01)
韓国、小中高校内でコーヒー販売禁止へ 早ければ来年から(2017/08/18)