コクヨが「しゅくだいやる気ペン(仮)」開発 学習量を可視化
コクヨは7日、鉛筆に取りつけるだけで毎日の筆記量を可視化し、子どもたちの学習意欲を高める効果をねらったIoT文具「しゅくだいやる気ペン(仮)」を開発したと発表した。
近年、脱ゆとりが進められている背景から、小学校などでの授業時間や、自宅で宿題に取り組む時間が増加傾向にあるという。しかし自宅学習の際、取りかかるまでに時間がかかることや、途中でやる気や集中力が続かなくなるといったことが、親子双方の悩みとして挙げられていた。これに対しコクヨは、書くことに「楽しさ」を付加することで、子どもが自発的に学習に取り組めるようにする企画を2016年からスタート。加速度センサーとブルートゥース(Bluetooth)を搭載した、鉛筆に装着できるデバイス「しゅくだいやる気ペン(仮)」を、ワントゥーテンドライブ(京都府京都市)と共同開発した。
「しゅくだいやる気ペン(仮)」は筆記の動作をデータにして蓄積し、デバイスと連動するアプリをスマートフォンにインストールすることで、筆記量のデータがアプリ上で「勉強パワー」に換算され、毎日の筆記量が可視化されるという仕組み。デバイスは市販の六角軸、軸径7.2mmの鉛筆に装着でき、電池はマイクロUSBで充電できるリチウムイオンバッテリーを使用。筆記量に応じてLEDが点灯し、「勉強パワー」がたまるとLEDの色が変わる。
将来的には、たまった「勉強パワー」をごほうびとして文具などに交換できるサービスを計画しているという。発売は2019年春の予定。
画像提供:コクヨ