ドローン活用で人命救助 これまでに133人の実績
中国のドローン製造会社であるDJIは8日、5月31日の1日の間でドローンを使った人命救助活動が3件、計4人の命が助かったことを発表した。DJIは中国の民生用ドローンの製造・販売を手掛ける企業で、2015年時点での世界シェアは70%以上を誇る。
今回の救助活動は米国と英国の公共安全機関によって行われ、その様子はツイッターに投稿されている。川や沼、崖で取り残され、ほぼ意識不明状態になっていた人を、ドローンを使うことで無事救助に成功、1日の間に3件の人命救助活動に成功した例はこれが初めてという。2月25日には、英国のリンカンシャー州とブラジルのサンパウロで、ドローンを使った救助活動が行われた。ドローンによる人命救助について、2017年は65人、27件の事例が報告されており、これまでに少なくとも133人の救助に活用されていることがわかった。
ドローンを活用して、要救助者の発見や救助、食料やライフジャケットを調達することで、人命救助における時間や費用を大幅に節約できる。今後は、公的安全機関へのドローン配備や、関連する法律や規則が整備されることが待たれる。
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