チャイルドシート利用は6割も、使用方法の誤り多く

チャイルドシート利用は6割も、使用方法の誤り多く

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)と警察庁は合同で、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に、「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」調査を全国で実施、6月29日に結果を公表した。6歳未満のチャイルドシート使用率は66.2%となり、2002年の合同調査開始以来過去最高だったものの、3人に1人が不使用と分かった。

今回の調査は4月20日から30日に全国99箇所で、1万3103人を対象に実施。チャイルドシートとは乳児用・幼児用・学童用シートを総称したもの。

チャイルドシートの6歳未満の子ども全体の使用率は前年比2.1ポイント増の66.2%となり、2年ぶりに上昇して過去最高だった。これを年齢層別に見ると、1歳未満が前年の87.1%から2.8ポイント減の84.4%だったものの、それ以外の1歳~4歳が67.9%、5歳が44.1%の使用率となり、それぞれ過去最高となった。ただし例年と同じく、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が低下する傾向が見られた。

また、チャイルドシートの取付け状況調査も、北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡の全国8地域、422シートで実施。結果を見ると、東京都内では乳児用・幼児用のチャイルドシートが取扱説明書通りに正しく取付けられていたのは34.6%に留まった。なお、使用方法の誤りのうち最も多かったのは、チャイルドシートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締付け不足」で、乳児用が70.9%、幼児用は64.0%だった。

この調査結果を踏まえ、JAFは7月28日に正しい取付け方についてアドバイスする「チャイルドシート取付点検会」を、トイザらス・ベビーザらス武蔵村山店で開催する。参加費は無料で、JAFの公式サイトより事前申し込みが必要。

画像提供:JAF