米スタバがプラスチック製ストロー使用を禁止へ 2020年までに日本も対象
米大手コーヒーチェーンのスターバックスは9日、将来的に世界中の全店舗で使い捨てプラスチック製ストローの使用を禁止する方針を発表した。これにより、年間10億本使用されるストローによるプラスチックごみが回避できる見込みだ。
スターバックスでストローが使用されているのは、アイスコーヒーやスムージーなどの冷たい飲み物で、これらは米国内の店舗では全売り上げの半分を占めているという。スターバックスは、今後ストローに代るものとして新型のふたを開発(=写真)。鳥のくちばしのように突き出た部分が飲み口となっており、これ自体はプラスチック製だが、ストローを廃止することでごみの排出量は大幅に削減される計算となる。この新型のふたは、今年秋から米シアトルおよびカナダのバンクーバーの店舗で導入される予定。またこれ以外に、紙製や再生可能素材によるストローも併せて提供していくという。スターバックスは2020年までに、世界各国に合計2万8000軒ある全店舗で、プラスチック製ストローを廃止するとしている。
今回、スターバックスがプラスチック製ストロー廃止を打ち出した背景には、世界的なプラスチックごみ問題への政治的な動きがある。今年4月に英国では使い捨てプラスチック製品の禁止を決定。これに次いで欧州委員会も同様の法整備に向けて動き出している。また米国でも、スターバックス1号店のあるシアトル市で、飲食店での使い捨てプラスチック製品使用が正式に禁止されたばかりだ。
プラスチック製ストローに代わり、新たに開発された飲み口のついたふた
画像提供:©2018 Starbucks Corporation
参考記事
EUでストローなどの使い捨てプラスチック製品禁止法案(2018/06/01)