子どもの熱中症対策 水分補給のタイミングやカフェインに注意
アサヒ飲料は20日、子どもの夏場の水分補給とカフェイン摂取についての調査結果を発表した。母親の約8割が子どもの水分補給量が十分か自信を持てていないことが分かった。調査対象は満3~5歳の子どもを持つ全国の20~40代の女性300人。
子どもの水分摂取量についての質問では、母親のうち79.7%がどのくらいの量を与えたら良いのか知らないと回答した。また79.7%が子どもが実際に飲んでいる量が十分な量か自信がないと回答した。
水分摂取のタイミングについての質問では、屋内では82.7%、屋外では68.0%の母親が、子どもが「のどが渇いた」というタイミングで飲ませていると回答した。
子どもの水分補給で、過度に摂らせないように注意しているものについての質問では、1位がカフェイン、2位が糖分、3位が添加物という結果だった。一方で、夏場に子どもが飲んでいるカフェイン入り飲料は1位にほうじ茶、2位緑茶、続いて、ココア・ウーロン茶という結果だった。なお、食品からのカフェインの摂取に関しては国際機関などにおいて注意喚起等がされている。子どもの水分補給には、飲み物に含まれるカフェイン量の把握が必要だ。
熱中症に関して、環境省では、「熱中症予防 声かけプロジェクト」を立ち上げ、子どもは体温調節機能が未発達で暑さに弱いことや、自分で水分を補給するなど予防策を取ることができないため、大人が子どもの異変に敏感になり、適切な熱中症対策を心がけることを呼びかけている。
同社は、正しい水分補給のタイミングや、水分補給に適した飲み物をまとめた「カフェイン・マネジメントブック」を作成し、育児世代へ提供。子どもの健康を意識した水分補給の習慣を提案している。
画像提供:アサヒ飲料(冒頭の写真はイメージ)