2020就活、3割が前倒し見込み 売り手市場続く
就活情報などの提供を行なっているディスコ(東京都文京区)が27日に公表した調査結果によると、2020年卒の採用活動において学生が企業に情報を登録するエントリーの時期を「早める」と答えた企業は27.2%に達し、20年卒採用活動のための「予算を増やす見込み」と答えた企業は23.7%にのぼった。
ディスコは全国の主要企業に対し、2019年卒者の採用活動状況と20年卒者の採用活動予定についてインターネット調査を行い、1329社から回答を得た。20年卒者の採用数が「増える見込み」と答えた企業は15.3%で、「減る見込み」と答えた4.9%を上回った。今年度の充足率(採用予定数に対する内定者の割合)が60.6%と低いことも要因と見られる。また、採用広報解禁前に何らかの企業広報を実施すると答えた企業は93.1%にのぼった。
19年卒の内定者に対して「質・量ともに満足」と答えた企業は22.6%、「質には満足だが量には不満」と答えた企業は38.7%であり、最終的に必要数を確保できない企業が続出する可能性がある。このような中で、学生に有利な「売り手市場」は20年卒の就職活動でも続く見込みだ。
(写真はイメージ)