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たばこのないオリンピックをめざして

喫煙人口が3年連続減少 健康意識の高まりや規制・増税など要因

日本たばこ産業(JT)が30日に発表した「全国たばこ喫煙者率調査」の結果によると、2018年5月時点の喫煙人口は1880万人で昨年に比べ37万人減ったことが分かった。喫煙率(全体人口に占める喫煙人口の割合)は17.9%で、前年比0.3%減だった。同社は、高齢化、健康に関する意識の高まり、規制の強化、増税・定価改定などが要因としている。

過去10年の推移をみると全体として減少傾向が続いており、2015年に微増した後3年連続で減少している。

喫煙者が3年連続で減少 健康意識高まる
日本たばこ産業「全国たばこ喫煙者率調査」をもとに作成

喫煙率を年代別で見ると、男女とも40代が最も高く、男性が35.5%、女性が13.6%。喫煙率が低いのは、60代(男性21.3%、女性5.4%)、次いで20代(同23.3%、同6.6%)だった。地域別で見ると、男女とも北海道や東北地方の喫煙率が高く、中国地方が最も低かった。男性は北海道(34.5%)、東北(33.4%)、北陸・甲信越(29.6%)が高く、低い順では中国(25.4%)、東海(25.9%)、近畿(26.1%)が続いた。一方、女性は北海道(15.5%)、東北(10.5%)、近畿(8.9%)が高く、低かったのは中国(5.9%)、北陸・甲信越(6.8%)、東海(7.3%)だった。平均喫煙本数は年代と共に増える傾向にあり、50代男性では1日19.5本に上った。

同調査は、1965年から毎年実施しており、2018年度は全国の成年男女約3万2000人を対象に実施。有効回答数は1万9442人だった。

(写真はイメージ)