アメリカでブームのタイニーハウスとは? 生き方を問う家の在り方【ニュースのコトバ解説】

米国でブームのタイニーハウスとは? 生き方を問う家の在り方【ニュースのコトバ解説】

最近秘かに話題になっている「タイニーハウス」。その名の通り、小さな家で生活することを指します。家に使うお金を削減することで、物ではなく本質的に自分の人生で大事なものにお金を使うライフスタイルを可能にするとして、アメリカでブームを呼んでいます。日本でも今年4月に、高架下のタイニーハウス複合施設「Tinys Yokohama Hinodecho」がオープンするなど、流行の兆しが見え始めています。

このムーブメントが起きた背景には、リーマン・ショックやハリケーンカトリーナなどの自然災害で、多くの人が住居を失ったことにあると言われています。日本でも2011年の東日本大震災以降、シンプルでコンパクトな「ミニマルライフ」に注目が集まるようになり、無駄のないシンプルな暮らしによって本当の豊かさを求める動きが出てきました。

タイニーハウスを広めた女性、ディー・ウイリアムズさんはタイニーハウスを始めた理由について「本当にやりたいことに時間とお金と体力を使いたいから」と答えています。彼女はTEDxトークの中で、タイニーハウスで暮らすことにより自分の人生をじっくり考える余裕ができると、その魅力を語っていました。彼女は人間として存在する意味、今日を生きる意味を見つけ出せているか、感謝の気持ち、謙虚さ、優雅さがあるかと問うていました。日本ではその思いに共感した竹内友一さんがタイニーハウスビルダーとしてタイニーハウスの制作や発信活動を行っています。

タイニーハウスは大きく分けて2種類あり、トレーラーハウスと呼ばれる移動式のタイプとコンテナハウスなどの固定型のタイプがあります。

トレーラーハウス
家の下にタイヤがついており、車でけん引できるようになっています。法律上は車両扱いであることが特徴です。

コンテナハウス
貨物輸送に使われるコンテナを改装して作る家です。建築費用の安さが特徴で、中古コンテナ単体では30万ほどで手に入るものもあります。

Tinys Yokohama Hinodechoキャンプ場PICAでは、タイニーハウスで宿泊することができます。タイニーハウスをきっかけに自由な暮らし方を考えてみては?

(写真はイメージ)