日立市で自動運転バスの実証実験を実施 産総研
産業技術研究所(以下、産総研)は27日、茨城県日立市において自動運転バスの実証実験を行うと発表した。実験は廃線敷を利用したバス専用道路および一般道の計3.2kmで行い、実施日は10月19日。
今回の実験では、自動運転バスとしては先進モビリティが市販の小型バスをベースに改造した車両を用いる。自動運転バスの運行状態の把握には、車両内外にカメラを設置し、SBドライブの遠隔運行管理システム(Dispatcher)を用いる。運転席にはドライバーが着座する(自動運転のレベル2の位置づけでの実験)ものの、専用道路上では自動運転のレベル3相当の運用として、不具合時を除いて自動運転システムが運転主体となった自動走行での実証を予定している。
近年、日本全体での高齢化と過疎化、地方での人手不足や財政難などによってバスや鉄道などの路線の縮小や廃止が進み、移動手段の確保が課題となっている。また高齢ドライバーの事故も増えており、社会問題となっている。これらの課題に対し、自動運転技術を活用した新たな移動サービスに期待が持たれている。
画像提供:産総研、SBドライブ(冒頭の写真はイメージ)
参考記事
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