アウディ・ジャパンが新型A8発売 自動運転レベル3対応ハードウェア搭載
アウディ ジャパンは5日、同社のフラグシップセダンであるAudi A8を8年ぶりにフルモデルチェンジし、新型A8には量産車として世界初搭載のレーザースキャナー(LiDAR)1基を含む23個のセンサーを搭載することを発表した。これにより自動運転レベル3に対応するハードウェアを備えたが、法規制の問題から日本ではレベル2対応としている。新型A8は10月15日より全国の正規販売店を通じて販売を開始する。
自動運転では、レベル2までは運転者がハンドルを握り続ける必要があるが、レベル3自動走行中は一定の条件の下でシステムが運転の全責任を負い、システムが要請したときのみドライバーが対応する。日本ではレベル3での走行は特別な場合を除いて法的に許可されていない。
なお、「LiDAR」は「Light Detection and Ranging」の略語で、レーザー光を使ったレーダーのこと。光を使って物体を検知し、距離を測る。通常のレーザーは電波を使うが、レーザー光はビームを細く絞り込むことができるため、電波よりも精密さが増す。
新型A8はフロントのレーザースキャナー1基を始め、ミリ波レーダー、カメラセンサー、超音波センサーと合わせて最大23ものセンサーを搭載。これらのセンサーからの膨大な情報を統合的に分析して高度な周辺環境モデルを構築する、セントラル・ドライバーアシスタンス・コントローラー(zFAS)を採用している。これは人間の感覚に近い、遅れの少ない自然な制御を実現するという。
2019年以降には、レーザースキャナーやカメラセンサーを用いて路面の凹凸を先読みして、サスペンションストロークをアクティブ制御するAIアクティブサスペンションも搭載予定。
画像提供:アウディ ジャパン
参考記事
独アウディ、世界初自動運転レベル3搭載の新型A8を公開(2017/07/13)
独アウディ、世界初の自動運転レベル3搭載車公開(2017/07/05)