ご当地自慢を探せ! フィンランド編(2)サーモンからザリガニまで海の幸
フィンランドの典型的なご当地グルメのひとつは、サーモンをはじめとする魚介料理だろう。フィンランドのスーパーに行けばさまざまな種類のサーモンの切り身がずらりと並んでいる。
スーパーに並ぶ豊富な種類のサーモン。それぞれムニエル用と、生食用
北欧で食べることができるサーモンは、世界でサーモンの漁獲量一位をほこるノルウェーのアトランティックサーモン。メキシコ湾流の温暖な海流と、フィヨルドから流れた豊かな水質により育まれたこのサーモンは、日本の鮭に比べると大振りで脂がのっていて口当たりがよい。
フィンランドの家庭料理の定番メニューといえば、サーモンのスープだ。これにもいくつかのバリエーションがあるのだが、ジャガイモやニンジンなどの温野菜が食べやすいサイズで入ったクリームスープにサーモンの切り身、その上にたっぷりと香草ディルを刻んでふりかけたものは典型的な北欧の味のひとつ。サーモンのうまみと野菜の素材をそのまま生かしたスープが食欲をそそる。
サーモンの他に夏よく食べられるものが、ザリガニだ。ザリガニはグルメ食であり、値段も決して安くはない。7月後半から初秋にかけては、ザリガニ・パーティを開いてザリガニシーズンをお祝いする風習があり、これはスウェーデンから入ってきたものだそう。むき身のザリガニは見た目も、口に入れてみた味も、小ぶりの海老やカニのようで臭みがなく、美味しく食べられる。
ザリガニ(英語でcrayfish)のサラダ。ヘルシンキ中央駅近くのレストランにて、店員のお薦めの一品。