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フランクフルトで旧型ディーゼル車走行禁止へ

フランクフルトで旧型ディーゼル車走行禁止へ

欧州の金融都市であるドイツのフランクフルトで、2019年から旧型ディーゼル車が市街走行禁止になる見通しとなった。6日付のヴェルト紙が伝えた。

これは、環境団体のドイツ環境支援(DUH)が、フランクフルトを含むヘッセン州の4つの都市の大気汚染に対して州政府を訴えていたもので、大気中の窒素酸化物が基準値を超えていることに対して迅速な対応を求めていた。ヴィースバーデン行政裁判所はこの訴えを認め、EUの排ガス規制「ユーロ4」対応車以前の旧型ディーゼル車および、「ユーロ1」と「ユーロ2」対応のガソリン車の走行禁止を、2019年2月から施行することをヘッセン州政府に命じた。1世代前の「ユーロ5」対応のディーゼル車に対しては、2019年9月から走行が禁止される。行政裁判所のハルトマン裁判官は、「走行禁止措置は必要だ。これまで、州政府が大気汚染対策に打ち出してきた他の対策には効果がなかった」と断じている。

フランクフルト市交通部門担当者のクラウス・エスターリング議員は今回の判決に対して失望をあらわにし、「我々は、自動車産業の怠慢と連邦政府の無策の尻拭いをさせられている」とコメント。フランクフルト市では、市街を走行する市バスの3分の2に当たる340台に対して、排ガス対策のための修理を義務付ける別の判決も出されており、同市は「州政府および連邦政府からの、しかるべき財政支援を期待する」と述べている。

ドイツ国内ではこれまで、ハンブルク市が市内一部での旧型ディーゼル車の走行禁止を導入しており、シュトゥットガルト市では2019年初頭からの導入が決定している。

画像提供:ドイツ観光局(フランクフルト市街)