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キズナアイって誰? 急増するバーチャルYouTuberとは【ニュースのコトバ解説】

キズナアイって誰? 急増するバーチャルYouTuberとは【ニュースのコトバ解説】

2017年の流行語大賞にもノミネートされ、いまや子どもたちの「なりたい職業ランキング」上位にも食い込んでいる「YouTuber(ユーチューバー)」。独自に動画を製作し、YouTubeなどの動画配信サイト上で公開することで、広告収入を得ている人たちのことを指します。ヒカキンやはじめしゃちょーなど、様々なYouTuberが人気を博していますが、今年はさらに、バーチャルYouTuber、略して「VTuber(ブイチューバー)」が話題となっているのをご存じでしょうか?

VTuberとは、YouTube上で動画などのコンテンツ配信を行うバーチャル(仮想)キャラクターのこと。つまり、実在の人間として画面上に登場するYouTuberに対して、VTuberはアニメのキャラクターのように作られた架空の存在で、2Dもしくは3DCGキャラクターのアバターが用いられ、ライブ配信者が声を後付けして、独自の企画や雑談など様々な内容を配信しているというものです。さらにバーチャルキャラクターは、ライブ配信を通して双方向でコミュニケーションを取ることもできます。

VTuberの中で、今最も最も人気のあるのがキズナアイです。キズナアイはAIを自称しており、YouTubeのチャンネル登録者数は200万人を超えています。特徴は一般的なVTuberとは異なり、AI(人工知能)の技術を使ってコミュニケーションしている点です。

こうしたVTuberの可能性を見出し、プロモーションに活用する例も増えてきました。YouTuberとは異なり、人間ではないためスキャンダルなどの心配がなく、炎上して中傷を受けても個人への攻撃を回避することができる点がメリットとされています。今年6月、ローソンがキズナアイとのコラボキャンペーンを行い、注目を集めました。企業だけでなく日本政府観光局も、キズナアイを訪日促進アンバサダーに起用。その他にも茨城県が、VTuberのアナウンサーを制作して茨城の魅力を発信する「いばキラTV」を配信しています。

海外に発信していく流れも出てきているなど、日本の文化として広がっていく可能性を秘めるVTuber。今後の動きに注目です。

画像提供:Tokyo Otaku Mode Inc.