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40代の3人に1人が「睡眠で休養が十分にとれてない」 厚労省が調査

40代の3人に1人「睡眠で休養が十分にとれてない」 厚労省が調査

厚生労働省は11日、2017年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を発表した。それによると40代の半数が睡眠時間は6時間未満で、さらに「睡眠で休養が十分にとれていない」という回答が3割に上った。「睡眠で休養があまりとれていない」「まったくとれていない」と回答した人は2009年以降増加傾向にあることが分かった。

「国民健康・栄養調査」は日本人の食生活や運動習慣などについて調べたもの。今回は毎年実施している基本項目に加え、高齢者の健康・生活習慣の状況を重点項目とし、高齢者の筋肉量や生活の様子について初めて把握した。

65歳以上の低栄養傾向の人(BMI20以下)の割合は、男性が12.5%、女性が19.6%だった。また、四肢の筋肉量は、男女ともたんぱく質摂取量が多く、肉体労働の時間が長い人ほど有意に増加していた。外出していない男性で低栄養傾向の人の割合は、外出している人と比べて約20ポイント高く、高齢者の栄養状態は、食事、身体活動、外出状況等と関係あることが分かった。

今回の調査は、全国の20歳以上の男女6598人を対象に実施。1日の平均睡眠時間についての質問では、男性は6時間以上7時間未満が最も多く35%、次いで5~6時間未満が28.6%だった。女性も同様に6~7時間が33.4%で最も多く、5~6時間が32.9%だった。6時間未満の割合は男女とも40歳代で最も高く、男性が48.5%、女性が52.4%だった。

また、「ここ1か月間、あなたは睡眠で休養が十分とれていますか」という質問に対し、「あまりとれていない」または「まったくとれていない」と答えた人の割合は全体で20.2%となり、これは2009年以降増加傾向となっている。年代別では20代が23.2%、30代が27.6%、40代が30.9%となり、50代でも28.4%となっていた。つまり、40代では3人に1人が十分に休めていないことになり、40歳代の睡眠状況に課題があることが浮き彫りとなった。

(写真はイメージ)
 

参考記事
日本人の睡眠時間は28カ国中最短 最長はフィンランド(2018/04/11)