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世界初、水素燃料鉄道がドイツで運行開始

世界初の水素燃料鉄道が運行開始 ドイツ

ドイツ北部のニーダ―ザクセン州で17日、世界で初めて水素燃料鉄道が公共交通機関での運行を開始した。シュピーゲル・オンライン版が伝えた。

新たにお目見えしたのは、フランスのアルストム社が開発した近距離走行車両「コーラディア・アイリント(Coradia iLint)」のプロトタイプ2台。今後1年半の間、クックスハーフェン、ブレーマーハーフェン、ブレーマーフェルデ、ブクステフーデの4都市をつなぐ約100kmの区間を定期走行する。正式な定期運行開始に先立ち、16日には同区間でのテスト走行とお披露目が行われた。同車両の公共交通機関での旅客車両としての運行に対しては、7月に正式認可が出されていた。

水素燃料鉄道は、天井部分に水素タンクと燃料電池を搭載、水素と酸素の化学反応を利用した電力で稼働し、二酸化炭素やすす、粉じんなどの排出を回避することができる。最高時速140kmまで出すことができ、1回のタンク補充で、1000kmの走行が可能。専門家の間では水素燃料鉄道が、長期的に有力なエネルギー転換の手段となっていくことを期待する声が挙がっている。

世界初、水素燃料鉄道がドイツで運行開始
 
画像提供:Alstom