ワーキングホリデーの利用法 前編:人気の渡航先とその理由
9月から、アイスランドとのワーキングホリデー協定が正式に施行された。これにより、日本国籍者にとってワーキングホリデーが可能な国と地域は合計21カ国となった。ワーキングホリデー制度とは、二国間の取り決めに基づいて、相手国への休暇目的の入国および滞在を可能にする制度。滞在期間中に、旅行・滞在資金を補うための付随的な就労が認められており、これによって通常の旅行よりも長期間の滞在が可能になる。留学とは異なり、自由度が高いイメージのあるワーホリ(ワーキングホリデーの略)だが、具体的にはどんな利用の仕方ができ、どんなメリット・デメリットがあるのだろうか? 気になるポイントをまとめてみた。
ワーキングホリデー制度を利用できる国はどこか?
現在、日本国籍者がワーキングホリデービザを利用して渡航できるのは合計21カ国・地域。オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港 、ポーランド、ポルトガル、ノルウェー、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、チェコ、アルゼンチン、チリとなっている。(但し、チェコとはワーキングホリデー協定が結ばれているが、ビザ発給がまだ開始されていない)
ワーキングホリデーの利用条件とは?
・(ここでの条件においては)日本国民であること
・ビザ申請時に18歳以上、30歳以下であること
・入国日から1年間滞在可能
※英国は最大2年まで
※オーストリアは最大6カ月まで
※オーストラリアとニュージーランドはビザの延長が可能(オーストラリア:1年 / ニュージーランド:3カ月)
・1つの国に対して1度だけ利用することができる
人気の渡航先ベスト3は?
1位 オーストラリア
ワーキングホリデーの歴史がどの国よりも長いため、ビザ申請などのシステムが確立されていて安心。渡航者が多いために得られる情報が多い。時差が少ない(約2時間)。外国人に対して寛容で親日国。
2位 カナダ
移民で成り立っている国なので、多様な人種に対して抵抗がない。米国と隣接しており、日本人になじみ深いアメリカ英語を学ぶことができる。
3位 英国
ファッション、音楽、建築、美術など、様々な分野の最先端が集まっており、人気が高い。ワーホリビザ発給数が年間1000人までと限定されていることも、人気に拍車をかけている。
安く滞在できる国はどこか?
アジア圏は日本に比べて物価が安いため、台湾・香港・韓国の3カ国は初期費用も滞在費用も抑えることが可能。英語圏であれば、為替の関係でニュージーランドが比較的、日本人にとってはメリットがある。ただし、現地での物価は高い。
(後編に続く)
(写真はイメージ)
参考記事
9月からアイスランドでワーホリ開始 北欧では3カ国目(2018/06/17)