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プラスチック代替の新素材LIMEX ホテルのアメニティ用品に採用

プラスチック代替の新素材LIMEX ホテルのアメニティ用品に採用

新素材開発ベンチャーのTBM(東京都中央区)は5日、開発した新素材「LIMEX(ライメックス)」が、日本国内で128店舗を展開するスーパーホテルの一部店舗で使用されるアメニティ用品に採用されたことを発表した。すでに9月上旬から、LIMEX製のクシが一部店舗で採用されており、今後も他店舗への展開や、クシ以外のプラスチック製アメニティ用品の切り替えを進める。

LIMEXは石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず、紙の代替や、石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材として注目されている。

LIMEXは炭酸カルシウムを50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料で、日本発の新素材。通常、普通紙1トンを生産する場合、樹木を約20本、水を約100トン使うが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6~0.8トンとポリオレフィン約0.2~0.4トンから、LIMEXの紙代替製品(LIMEXシート)1トンを生産できる。石油の使用量を減らして、プラスチック代替製品もつくることができる。

2016年、米国シリコンバレーのイノベーションハブ「Plug and Play」では、初の「世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード」を受賞した。2017年にはLIMEX名刺がグッドデザイン・ベスト100に選ばれ、特別賞[ものづくり]も受賞している。

SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて企業の配慮や対応が求められる中、脱プラスチックの流れがグローバルで加速している。「Lohas」をコンセプトとするスーパーホテル内でも、プラスチック製のアメニティ用品の代替素材の検討が進められ、LIMEXの導入に至った。9月上旬から、LIMEX製のクシがLohas赤坂店、新橋・烏森口店にて採用された。今後、他店舗への展開や、クシ以外のプラスチック製アメニティ用品の切り替えを進めるという。

画像提供:TBM