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持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム設立

持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム設立

25日にシンガポールで開催されたWBCSD(持続可能な開発のための経済人会議)の関連イベントにおいて、WBCSD傘下の世界的なタイヤメーカー11社で構成されるTIP(タイヤ・インダストリ・プロジェクト)が、持続可能な天然ゴムのための新たなグローバルプラットフォーム「GPSNR (Global Platform for Sustainable Natural Rubber) 」の設立を発表した。GPSNRには、タイヤメーカー以外にも天然ゴム生産者、商社、車メーカーなど含めた計18社が参加を表明している。

天然ゴムは約7割がタイヤに使用されているが、過去40年間で3倍に増加しており、森林減少や地域住民の権利侵害などといった環境・社会問題が懸念されている。そのため世界のタイヤ・自動車関連産業が天然ゴムの持続可能性に果たす役割は大きいとされ、これまでもTIPにはブリヂストン(日)、グッドイヤー(米)、ミシュラン(仏)など大手タイヤメーカーが参加して、持続可能性の問題に取り組んできた。

WWF(世界自然保護基金)は26日、このプラットフォームについて、「既存の枠を超えて天然ゴムの生産者、加工企業、自動車メーカー、NGOなどが参加して、天然ゴムについての追跡可能性の確立や、より高い持続可能性が実現されることを期待する」とコメントした。

持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム設立
画像提供:WWF(冒頭の写真はイメージ)
 

参考記事
ブリヂストン、持続可能な天然ゴムの調達方針を発表(2018/02/11)